松江市立大谷小学校は1873(明治6)年に開校し、1936(昭和 11)年には現在の木造校舎が竣工した。これまで、地域の人々に支えられながら多くの子どもたちが巣立って行ったが、近年の児童 数減少には抗えず、2021(令和3)年3月、惜しまれながら併設の幼稚園とともに、その148年という長い歴史に幕を下ろした。 しかし、この校舎に再び多くの人々が集まって交流できる新たなコミュニティーの場を創り出せれば、という地域の人々の想いがやがて実を結び、有志により(一社)「大谷ひはやの杜」が設立された。 そして2024(令和6)年、行政より無償で譲り受けた旧小学校と幼稚園舎を「TERRACE OODANI」と名付け、地域活性化のハブとして活用していくこととなったのである。 幼稚園舎は本屋を併設したカフェに生まれ変わり、校舎の教室などは事務所や図書館、イベントスペースとして利用されている。 このたび、新たにカフェに併設される形でレストランがオープンしたので半年ぶりに再訪。あらためてその素晴らしさに魅了された。※ すべての写真は、以下のオンラインフリップブックで、46ページのフォトブックとしてご覧いただけます。PCやタブレットではフルスクリーンで表示可能です。%3Ciframe%20allowfullscreen%3D%22allowfullscreen%22%20scrolling%3D%22no%22%20class%3D%22fp-iframe%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fheyzine.com%2Fflip-book%2Faad21d556c.html%22%20style%3D%22border%3A%201px%20solid%20lightgray%3B%20width%3A%20100%25%3B%20height%3A%20100%EF%BC%85%3B%22%3E%3C%2Fiframe%3E大谷小学校・幼稚園の全景校門と講堂の建物校舎の正面玄関「大」の字を羽ばたく鳥の姿で表した校章2004(平成16)年に建てられた体育館の入口付近校舎の軒下に積まれた、カフェの薪ストーブに使われる薪幼稚園舎を改築してつくられた「薪火cafe KOTA」と「レストラン火と時」の入口カフェの店内カフェ内に併設された小さな本屋さん「KOTA Books」卓上の草花とキャンドルホルダーカフェ内に据えられたスマートなデザインの薪ストーブカフェの向かって左手奥にある「レストラン火と時」レストランの壁に掛けられた不思議な雰囲気の絵カフェとレストランに面した中庭には、タープが掛けられ、アウトドアな雰囲気を感じさせる空間となっている。中庭の軒下に吊るされたモダンなデザインのランタン歳月を感じさせる正面玄関の扉玄関奥の壁には、若き日にこの学校で教鞭を執り、のちに首相となった「若槻礼次郎」の肖像写真が掛けられている。廊下の窓辺に置かれた植物講堂に続く廊下みんなの図書館"Hygge"(ヒュッゲ)図書館に置かれた小さな椅子図書館の壁に飾られたドライフラワー音楽室とつながった立派な講堂。とても音の反響がよく、ざまざまな音楽イベントにも使われている。講堂の壁を飾る大きな版画講堂の天井の趣ある意匠音楽室の楽聖たち懐かしいタンバリンとアコーディオン昇降口に置かれた大きな摺鉢のメダカ階段の踊り場から1階を見下ろす歳月の刻まれた階段の手すり踊り場に掛けられた大きなガリバー旅行記の絵2階の教室の床板に映る外光教室の壁のフック講堂の前から玄関方向を振り返るカフェの運営や、TERRACE OODANIの活用事業を担う、薪ストーブ販売・施工会社”Rustic Craft”の事務所校門脇の木陰に射し込んだ陽光に輝くタンポポの綿毛玄関の前にある3レーンの小さなプール。どこからか子どもたちの歓声が聞こえてきそうだ。プールの水面に映る木々の影RICOH GRlllx 26mm F2.8, LUMIX G99D, LEICA Vario Elmarit 12-60mm F2.8-4.0Adobe Lightroom Classic, Photoshop, InDesign